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Multiband WSPR transceiver

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1.はじめに Red Pitaya Notes にはPavelが開発した独自のプログラムが収録されており最も利用されているのはSDR transceiver compatible with HPSDRだと思うが個人的には面白いのはここで紹介する Multiband WSPR transceiver である。今はHPSDRを使っていないときはこのプログラムを常時運用しており、このプログラムのおかげで始めて136kHzと474kHzバンドの運用状況が体験できた。 2.なにがWSJT-XのWSPRと違うか? WSPRの利用システムとしては通常はアマチュア無線用のリグとPC上のWSJT-XのアプリとしてWSPRを走らせる構成であるが、 ここで紹介するシステムは RedPitayaをWSPR用のSDRとしてかつRedPitayaに搭載のARMにWSPRのアプリを収容した 同時に最大8周波受信可能とした(送信は1波のみ) ことである。WSPRは常時(24時間365日)運用することで面白みが発揮される点においてRedPitayaのみ動作させればよいことは消費電力的に大きな魅力である。 3.設定方法の注意点 ソフトはLinuxのコマンドがむき出しであるため設定情報は複数の設定ファイルをエディターで編集しなければならない。またこの設定ファイルが複数に分散されているので面倒である。 decode-wspr.sh: CallsignとGRID。 write-c2-files.cfg: 受信周波数の選択。利用する周波数は頭の//を削除する。最後の周波数に「,」は不要であることに注意。IN1とIN2は選択できる。 transmit-wspr-message.cfg: 送信周波数の記入。QRGではなく送信周波数そのものであることに注意。OUT1とOUT2は選択できる。 また、注意を要するのは送信機能をアクティブにするにはwspr.cronファイルの2行目の#を削除して10分に一度Transmit-wspr.shコマンドを実行させなければならないことがNotesに記載されていないことである。 4.472kHz帯 受信用の直径1mのスモールループアンテナを接続しているのでLFとMFも受信できる。国内局のアンテナは1Weirp制限からかそんなに長くな