RADE2内蔵のThetisの平均電力を古いアナログ電力計で測定した結果は?
1.はじめに 普及型のメーカー製のSSBトランシーバーの表示部にはピーク電力しか表示する機能しかなく、もしくは「ピークに反応しない電力表示機能」がないために「電波法で平均電力で規定されている」と理解しても別途平均電力を測れる測定器を用意しない限り不安で運用できないと思う向きもあると思う。そのために簡単だけれども実用的実測方法を以下に提示した。 2.アナログ電力計で測定法 一般に平均電力は常に一定であるデジタル方式の通信の場合の平均電力の測定にはアナログ電力計では熱電対を使ったバード製が最適である。しかし、バード製はアマチュアにとっては高価でありデジタルの運用のためにわざわざ購入するのは非現実的である。 よく考えるとAutoencoderというRADEの特徴はピークは各サブキャリアの位相のズレでOFDMのシンボル長の数十mSの中にかならずあるがこのピーク値は必ずばらつきがあり正確に最大だろうとのピークを測定するのに10秒以上かかる完全なガウス分布をしているという厄介な性質で、かつ各シンボル間では平均電力は常に一定で1シンボルの平均電力を正確に測定して表示すればこれ以上長く測定する必要はないし長く測定しても問題という特殊な性質をもっている。それで手持ちに古いDAIWA CNW-518のパワーメーターはSSBとかAMの無音部でなく「アーアー」と大声で叫んだ時(約1秒ぐらい)に初めて正確にピークが測定できるスローな反応でちょうどRADEの平均電力測定に適していると思った。このことから試しの測定にはRADE1とRADE2が組み込まれるSDRプていログラムThetis v2.10.3.21 by SV1EIAを使った。 先ず、TUNE(FT-8に相当)でDriveレベルを調整して50Wに合わせた。これが写真1である。針の振れは安定して一定であり「ピークに反応しない電力表示機能」の要求をみたしている。 写真1 次に同じDriveレベルでRADE1で電波を発射させて平均電力を測ったのが写真2であり約12W程度を指している。針はほんの少し振動しているだけでほぼ「ピークに反応しない電力表示機能」の要求をみたしている。 写真2 最後にRADE2の平均電力を測ったのが写真3であり約20Wを指している。同じく針はほんの少し振動しておりほぼ「ピークに反応しない電力表示機能」の要求をみたしている...