3.570-3.575MHzの利用状況

7月始めにWSJT-Xが周波数を変更してくれてHamSpotsで80mの運用状況を眺め始めて2週間が経った。

これまでで分かったことは以下の通り。

1.FT8のニューフォーマットは全て新たな周波数で運用してくれている。



PSK Reporterの統計によるとFT8のスポット数はJT9をはるかに上回ってJT65に迫っており沢山の海外局が新周波数で運用してくれている。これにつられてか、JA局も午後9時頃にはCQを出してくれている。

なお、小生の1st QSOは7月15日13:26UTCのRN0SRである。次いでJA5FNXであるがこれは3.531MHzにQSYして交信成立となった。

2.旧フォーマットのJT65とJT9は相変わらず3.576-3.589MHzである。これは新ソフトを入れても大多数は古い周波数で運用しているためであろう。そのためJT65での海外局とのQSOは現時点では悲観的である。


3.JARLバンドプラン上3.570-3.575MHzでの国内QSOができないのでJA同士は相変わらず国際的にCWの中心周波数である3.531MHzでの運用でJAのみガラパゴスである。

以上から80mの運用はFT8がお勧めである。JT65で運用するときにも積極的に新バンドでCQを出しJA局のCall Backがあったら従来のように”No JA”などど返さずに”QSY3.531”を送って3.531MHzで交信を終了して一応合法で運用しているふりをして新周波数をにぎやかにして欲しいものです。

(2017年7月22日)

7月初めから3か月が経過したPSKReporterの9月28日の各モードの利用状況は以下のようになっている。

この利用状況と7月22日の利用状況をパーセントで比較したの下表に示す。


少し早すぎる結論かもしれないが、この表から以下のことが言える。

1)FT8が主流になった。S/N性能を犠牲にしても高速化への支持は大きい。

2)S/N性能を維持して狭帯域化を図るJT9とT10への支持は得られなかった。今後FT8の補完としてのJT65の存在はある程度維持されるようである。

よって80mの周波数利用に関してはJT65の新たな周波数への早期移行を実現する必要がある。これはJT65の波及ソフトのDefault Frequencyを新周波数へ変更を行わせることと新周波数での国内QSOを禁止する現行JARLバンドプランを早急に改定することである。

(2017年9月30日)





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